2016/11/16

福島第1原発事故 汚染廃棄物、仙台で試験焼却を調整 市長、来月末までに判断 /宮城

2016年11月16日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20161116/ddl/k04/040/054000c

東京電力福島第1原発事故で生じた放射能汚染廃棄物の処理を巡り、仙台市の奥山恵美子市長は15日の定例記者会見で、県側の求めに応じて市内の焼却施設で試験焼却を行う方向で調整していることを明らかにした。奥山市長は「試験焼却と本焼却は切り離して考えている。県や市が持っている情報を市民や議会に公表し、それぞれの意見を聞きたい」と強調。そのうえで12月末までに正式に判断する考えを示した。

県は3日にあった市町村長会議で、指定廃棄物の基準(1キロ当たり8000ベクレル)以下で一般廃棄物となる稲わらなど約3万6000トンについて、年明けから一斉に試験焼却するよう提案した。

市は昨年度、市内3カ所の焼却施設で、基準値以下の牧草などを一般ごみに混ぜて焼却処分。問題はなかったことから、試験焼却を受け入れる方向で調整することにしたという。住民説明会開催について、奥山市長は「前回と条件が違ってくれば必要だ」と述べた。

一方、市民グループ「脱原発仙台市民会議」は11日、同市に試験焼却しないよう申し入れている。奥山市長は「試験焼却したからといって必ず本番(本焼却)に入るわけではない。市が判断している根拠などをオープンにしたい」と述べた。【升谷志摩】

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