2015/10/09

【記事まとめ】10/8発表/ホールボディカウンターによる内部被ばく検査論文発表

(この同じ8日、外国特派員協会では、津田敏秀岡山大教授が「福島の甲状腺がんは過剰発生」と今後の対応を迫る発表をしているのです。「2011年から2014年の間に福島県の18才以下の県民から超音波エコーにより検出された甲状腺がん」という英語で書かれた論文がすでに国際環境疫学会が発行する医学雑誌「エピデミオロジー(疫学)」に掲載されているという。この重大な発表を国内メディアはことごとく無視して、これに対して発表されたかのような、こちらの記事を各メディアで取りあげているという有様です。ここでのホールボディカウンターの検出限界値は50ベクレル、決して内部被ばくはゼロではないのです。 子ども全国ネット)


<子どもの内部被ばくゼロ 福島県、2707人セシウム不検出>
2015年10月09日 福島民友

http://www.minyu-net.com/news/news/FM20151009-019124.php

乳幼児の内部被ばくを測定できるホールボディーカウンター(WBC)「ベビースキャン」を導入した平田村のひらた中央病院など県内3病院で、2013(平成25)年12月~15年3月に検査を受けた0~11歳の子ども延べ2707人全員から放射性セシウムが検出されなかったことが8日、医師や研究者らでつくる研究グループがまとめた論文で分かった。小児、乳幼児の内部被ばく検査をまとめた論文は日本で初めてという。

南相馬市立総合病院などに勤務する東京大医科学研究所の坪倉正治氏が同日、同病院で論文の概要を発表し「県内における小児、乳幼児の慢性的な内部被ばくは、ほぼゼロの状態を維持できている」と述べた。

また、受検者の保護者に県産のコメや野菜、水道水を摂取しているかを聞いたアンケートを実施。いずれも避ける割合は三春町が4%、茨城県大子町は1%だったのに対し、南相馬市は57%、相馬市は65%で居住地によって差が見られたが、研究グループは「県産の農産物、水道水を避けることと内部被ばくとの相関関係は認められない」とした。
 
ベビースキャンはひらた中央病院、いわき泌尿器科病院、南相馬市立総合病院に1台ずつ導入され、無料で検査を行っている。論文の著者は、ベビースキャンを開発した東京大大学院理学系研究科の早野龍五氏、坪倉氏ら医師、病院職員など14人。論文は9日、科学雑誌「日本学士院紀要」のインターネット上に掲載される。


<乳児ら2707人検出なし 県内3病院内部被ばく検査>
2015年10月9日 福島民友 

https://www.minpo.jp/news/detail/2015100925872

■放射性セシウム 県産物「安全性確認」 東京電力福島第一原発事故に伴い、平田村のひらた中央など県内三病院で内部被ばく検査を受けた乳幼児ら延べ2707人全員から、放射性セシウムは検出されなかった。検査に当たった坪倉正治東京大医科学研究所特任研究員らのグループが8日、記者会見し「県産農産物、水道水の安全性を再確認した」と発表した。

ひらた中央病院(検査開始・平成25年12月)、いわき市のいわき泌尿器科病院(同・26年3月)、南相馬市立総合病院(同・26年6月)の乳幼児向けホールボディーカウンター(WBC)で受検した0歳から12歳までの結果をまとめた。

年齢別の内訳は【表】の通り。5歳が438人で最も多い。6歳383人、4歳365人、7歳338人と続き、6歳以下が全体の7割を占めている。

地域別では、県内在住者は約2000人で全体の約4分の3に当たる。いわき、南相馬、相馬各市など浜通りの自治体をはじめ、郡山市や、ひらた中央病院と検査についての協定を結んでいる三春町などが含まれている。残る約700人のうち約200人は県外への避難者で、約500人は県外の子どもたちだという。

体の小さな乳幼児向けWBCの放射性物質検出限界値は50ベクレル。通常のWBCに比べて5倍から6倍ほど精密に測定可能だが、受検した乳幼児らから検出限界値を超える放射性セシウムは検出されなかった。

坪倉特任研究員らのグループは、受検者の保護者を対象に食生活についてのアンケートを実施した。「県産のコメと野菜、水道水を全て避けている」との回答は三春町で4%以下にとどまるなど、検査対象者に県産食材を食べている子どもが多数含まれることも分かった。

原発事故後、子どもを対象した大規模な内部被ばく調査の結果が発表されたのは初めて。ひらた中央病院で記者会見した坪倉特任研究員は「(検査結果は)日常生活の中で放射性セシウムの摂取がほとんどないことを示している」とした上で、「(福島の食材を口にしても)リスクが低いことが十分に証明された。今後も検査を続け、不安の解消につなげたい」と述べた。検査結果をまとめた論文を9日、日本学士院の院誌に発表する。



<約2700人の子ども 全員検出限界値未満>
2015年10月9日 NNNニュース

http://www.news24.jp/nnn/news8659431.html


南相馬市などの子どもや赤ちゃん、およそ2,700人の内部被ばくを調べた結果、全員が検出限界値未満だったことがわかった。

*東京大学医科学研究所・坪倉正治医師
「福島県内の慢性的な内部被ばくに関しては、ほぼ0の状態をずっと継続できている。それは小さい子どもに関しても同様であるということ」

東京大学医科学研究所の坪倉正治医師らは、2013年12月からことし3月まで、0歳から11歳の子ども延べ2千7百7人の内部被ばくを検査した。

検査は県内3つの医療機関で乳幼児専用のホールボディーカウンターを使って行われ、南相馬市、三春町、それにいわき市などの子どもの体内の放射性セシウムを調べた結果、全員が検出限界値未満だったという。

その保護者に行ったアンケートと照らし合わせると、福島県産の食品を食べたり水道水を飲んだりしている家庭でもセシウムの摂取はほとんどなかったという。

*東京大学医科学研究所・坪倉正治医師
「普通に流通している食べ物、水の内部被ばくリスクがものすごく低くなってきているということは今回の結果でも十分証明されていると思う」

坪倉医師は「それでも不安に思う保護者のために、検査を続け、情報を公開したい」としている。


<原発事故>福島11歳以下 セシウム不検出
2015年10月8日 福島中央テレビ
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201510/20151009_63008.html

東京電力福島第1原発事故を受けて開発した乳幼児専用のホールボディーカウンター(WBC)を用いた内部被ばく検査で、受検した約2700人全員から放射性セシウムが検出されなかったことが8日、分かった。東大医科学研究所の坪倉正治特任研究員らのグループが同日、調査結果を公表した。

従来のWBC検査は、身長の低い乳幼児を測ると誤差が生じていた。早野龍五・東大教授らが2013年に開発した専用のWBCは横になった状態で測定でき、検出限界値も5~6分の1に引き下げた。福島県平田村のひらた中央病院など県内3カ所で運用されている。

検査は13年12月~15年3月、南相馬市やいわき市、三春町など県内を中心に延べ2707人の0~11歳(当時)が受検。放射性セシウムは全て検出限界値以下で、内部被ばくの影響は無視できるほど小さかった。

県産の食品や水道水を避けるかどうかなど、食品摂取行動に関し保護者にアンケートも実施した。地域ごとに傾向は大きく異なっていたが、摂取行動の違いと内部被ばくに相関関係はみられなかった。

同病院で記者会見した坪倉特任研究員は「福島県や周辺に住む乳幼児、小児が日常生活の中で放射性セシウムをほとんど摂取していないことがあらためて示された」と指摘した。 


<子供の内部被ばく例なし 福島県中心に2700人調査>
2015年10月09日 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG09H2G_Z01C15A0000000/

福島県平田村のひらた中央病院などのグループは9日までに、東京電力福島第1原子力発電所事故を受け、福島県を中心に子供2707人の内部被曝(ひばく)を調べた結果、体内から放射性セシウムが検出されたケースはなかったと発表した。事故後、子供を対象とした大規模な内部被曝の調査は初めて。

検査は同病院と南相馬市立総合病院、いわき泌尿器科(いわき市)の3カ所で実施。2013年12月~今年3月、体が小さい乳幼児も測定できるホールボディーカウンターを使い、0~11歳の内部被曝を調べた。多くは福島県在住で、宮城県や茨城県の子供もいた。

装置の検出限界値は50ベクレル。不検出だったことで1年間の被曝量は16マイクロシーベルト以下と推計できる。

また、福島県産のコメや野菜、水道水を日々の食事に使っているかどうかを調べたところ、内陸の三春町で「コメ、野菜、水道水すべてを避けている」と答えた保護者は約4%にとどまるなど、検査対象者には福島県産を食べている子供が多いことも分かった。

グループの坪倉正治・東京大医科学研究所特任研究員は「福島の食材を口にしている子も、内部被曝のリスクが低いと分かった。今後も検査を続け、不安の解消につなげたい」と話している。〔共同〕



福島第1原発事故 セシウム検出されず 福島の0〜11歳、内部被ばく調査 東大など

毎日新聞 2015年10月09日


東京大などの研究グループは8日、東京電力福島第1原発事故を受け0〜11歳の子ども2707人の内部被ばくを調査した結果、 体内から放射性セシウムは検出されなかったと発表した。乳幼児などを対象にした内部被ばくの大規模な調査結果が公表されたのは初めて。論文は9日、日本学 士院の科学雑誌の電子版に掲載される。
 
研究グループによると、検査は福島県内の病院3カ所で2013年12月〜15年3月に実施。約7割が福島県在住で、宮城や茨城県などの在住者もいた。装置の検出限界値は成人用の5分の1以下の50ベクレルに設定し、すべての子どもで検出されなかった。
 
また、検査対象の保護者に福島県産のコメや野菜、水道水を避けているかアンケートしたところ、内陸部の福島県三春町では「すべ て避けている」と回答したのは362人のうち4%にとどまった。研究グループは「福島産の食材を口にしている子どもも、内部被ばくのリスクは低いことが確 認された」と指摘している。【小林洋子】

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