2015/07/14

原発20キロ圏内の被災牛「放射線の影響見られず」 専門家

2015年7月14日 産経新聞http://www.sankei.com/affairs/news/150714/afr1507140028-n1.html

東京電力福島第1原発事故後、原発から半径20キロ圏内で飼育されている牛を調査している専門家らによるシンポジウムが14日、東京大で開かれた。岩手大の佐藤至教授は、これまでの血液検査や解剖などの結果、牛に放射性物質に起因するとみられる障害は確認されていないと明らかにした。

佐藤教授は、牛の部位によって含まれるセシウムの濃度は異なり「ロースやヒレといった部位は首よりも高い傾向にある」と指摘。牛の検査では首の肉を測定することが多いが、数値がある程度高かった場合は、他の部位で再検査する必要性があると述べた。

シンポジウムは、被災動物の研究活動を続ける団体「原発事故被災動物と環境研究会」などが開催。同団体は福島県浪江町などの牧場で飼育が続けられている牛約150頭を調査している。

牛についての低線量被ばくの研究は前例がなく、得られたデータは、世界的にも貴重とされている。

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