2015/07/12

栃木/ 那須塩原市の住宅除染、3年間で1万3786棟に実施

2015年7月12日 下野新聞
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20150712/2017140


【那須塩原】市は11日までに、2014年度に市内で行った住宅除染の結果を発表した。3128棟で実施したところ、高さ1メートルの空間放射線量率は平均19%減、市独自メニューの表土除去を行った18歳以下の子どもがいる住宅では平均40%減だった。12年度からの3年間では計1万3786棟となり、表土除去を行ったのは計4145棟。総事業費は69億7600万円だった。住宅除染について市は、公共施設とともに14年度で「完了」とし、15年度は工場や事業所などの除染を行い「一区切り付ける」(市放射能対策課)という。

14年度の除染対象地域は高林、南、西那須野、大山、塩原の5公民館地区と、追加申し込みがあった地区。5575棟の申し込みがあったが、測定の結果、除染の目安となる毎時0・23マイクロシーベルト未満で放射線量が局所的に高い「ホットスポット」も確認されなかった2447棟は作業不要とされた。

空間線量率の平均は除染前が0・21マイクロシーベルトで、作業後は0・17マイクロシーベルトだった。市独自メニューの表土除去を実施したのは741棟で、除染前の平均0・25マイクロシーベルトが0・15マイクロシーベルトまで下がった。通常の除染メニューに比べると低減率は2倍に上った。

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