2015/06/21

楢葉町民と政府が意見交換、避難解除最終判断へ

2015年06月19日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150619-OYT1T50068.html


東京電力福島第一原発事故でほぼ全域が避難指示区域になっている福島県楢葉町の住民と政府との意見交換会が19日、同町で始まった。

政府は8月のお盆前に避難指示を解除する方針を町側に示しているが、今月28日まで県内外で計8回開催する会合で出た意見を踏まえ、最終判断する。

同町北田の町立こども園で午前中に始まった会合には、住民約50人が参加した。政府側担当者は、除染で下がった放射線量の現状や、避難指示の解除時期にかかわらず精神的損害賠償(1人あたり月10万円)は2018年3月分まで支払われることなどを説明し、政府方針に理解を求めた。

住民からは「解除の話が唐突すぎる」といった反発のほか、「放射線量が不安だ。まだ解除は早い」「町に医療機関や商店が戻らないと、遠方まで行かなければならない」などの意見が出た。

同町は、約7500人の町民ほぼ全員が避難している。帰還に向けた準備として、希望する住民が自宅に戻る長期宿泊が4月から始まったが、宿泊申請は17日現在、324世帯682人にとどまっている。

0 件のコメント:

コメントを投稿