2015/04/23

東京/放射線:池袋の公園で高線量検出…2時間で年間被ばく限度

(続報があり、汚染は遊具そのものではなく地中のようです。問題は、このような高線量が子どもたちの遊ぶすぐそばで、おそらく開園以来2年間も放置されていたということ。こうした事態を防ぐためには、定期的な放射線値の測定等が必要になるのではと思います。何しろ、ここまでの高線量は別にして、今の日本は、数万ベクレルのセシウムの汚染源は”汚染土壌”という形でいくらでも入手可能な状況ですから、故意でなくても、持ち込まれてしまう危険があります。今後の対応が注目されます。
また、NHK他では「公衆の追加被ばく年間1ミリシーベルト」とはっきり報道され、原子力規制庁の対応も、それにそって行われたということ。今も福島県以外の地域では、この公衆の追加被ばく限度は生きているということが注目されます。それなのに、朝日新聞は、帰還の基準20ミリシーベルトを持ち出しているのです。ただ、こうして対比されることで、南相馬の訴訟で取りあげられている帰還の基準が20ミリシーベルトになっていることのおかしさが浮き彫りになっています。子ども全国ネット)


放射線:池袋の公園で高線量検出…2時間で年間被ばく限度

毎日新聞 2015年04月23日
http://mainichi.jp/select/news/20150424k0000m040082000c.html


東京都豊島区は23日、同区池袋本町4の区立「池袋本町電車の見える公園」で、滑り台付近の地表から最大で毎時480マイクロシーベルトの極めて高い放射線量が検出されたと発表した。国の除染基準値(0.23マイクロシーベルト)を大幅に超え、一般人の年間被ばく線量限度(1000マイクロシーベルト)に2時間強で達するレベル。何らかの放射性物質が地下に埋まっているとみられる。区は同日夜、公園を立ち入り禁止とし、池袋保健所に健康相談窓口を設ける一方、原子力規制委員会に助言を求め対策を講じる。


区によると、区民から20日に「放射線量の高い遊具がある」と通報があり、22日から公園を測定していた。同公園は2013年3月に開園。福島第1原発事故の2年後だったため、これまで放射線測定をしていなかった。東武東上線の下板橋駅下りホームに隣接し、近所の人によると以前は清掃車の車庫だった。遊具のほか中心に芝生広場があり、下校途中の小学生や保育園児の散歩などにもよく利用されているという。





高い放射線量が検出され使用禁止となった滑り台。
フェンスで囲われ、利用中止の張り紙がされている























公園の遊具から周辺より高い放射線量


2015年4月23日 17時59分 NHKニュース

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150423/k10010058461000.html

遊具から周辺より高い放射線量が検出された東京・豊島区の公園で、区が詳しい調査を行ったところ、遊具のそばの地表から、1時間当たり最大で480マイクロシーベルトという高い放射線量が検出されたことが分かりました。区は念のため、公園への立ち入りを禁止して原因を調べるとともに、健康相談を受け付ける窓口を設置することにしています。



豊島区によりますと、区内にある「池袋本町電車の見える公園」で「放射線量の値が高い」と近くの住民から連絡があり、区が22日調査を行ったところ、滑り台などが組み合わされた子ども向けの遊具のすぐそばで、1時間当たり最大で2.53マイクロシーベルトと、周辺より高い放射線量が検出されました。

区が23日に改めて詳しい調査を行った結果、遊具に取り付けられた2つの階段の間付近の地表から、1時間当たり最大で480マイクロシーベルトという高い放射線量が検出されたということです。遊具からおよそ5メートル離れると、1時間当たり最大で0.1マイクロシーベルト以下と、通常の値に収まっているということです。



区は念のため、公園への立ち入りを禁止するとともに、遊具のそばの地中に何らかの物質が埋まっている可能性が高いとみて、原因を調べ、今後、撤去などの対策を進めることにしています。







また、区は24日から池袋保健所に健康相談を受け付ける窓口を設置することにしています。電話番号は、03-3987ー4174です。


原子力規制庁が職員派遣して対応

放射線の専門家で作るICRP=国際放射線防護委員会では、一般の人の被ばく線量について、1年間に1ミリシーベルト以下に抑えるべきだと勧告しています。遊具のそばの地表で測定された1時間当たり480マイクロシーベルトという放射線量は、その場所に2時間余り居続けると、1ミリシーベルトに達する値です。

このため、原子力規制庁は職員を派遣し、遊具に近づけないように周りをフェンスで囲っていることと、フェンスのすぐ外側の地上1メートル付近の放射線量が1時間当たり0.11マイクロシーベルトにとどまっていることを確認しました。この値であれば、仮に1年間その場所に居続けても、被ばく線量は1ミリシーベルトを下回るということです。




池袋の公園で毎時480マイクロシーベルトの放射線量検出

地中に何かの物質か

2015年4月23日 産経新聞
http://www.sankei.com/affairs/news/150423/afr1504230049-n1.html

東京都豊島区は23日、区立池袋本町電車の見える公園(同区池袋本町)の地表から、国の除染の基準値(毎時0.23マイクロシーベルト)を大きく上回る同480マイクロシーベルトの放射線量が測定されたと発表した。区は、何らかの物質が地中に埋められているとみて、公園を立ち入り禁止とした。


区によると、22日に園内の滑り台などが付いた複合遊具1台から、同0.06~2.53マイクロシーベルトの放射線量を検出。区は原子力規制委員会の助言を受け、23日に改めて遊具周辺を測定したところ、遊具付近の地表の一部から、同480マイクロシーベルトの放射線量が検出された。


高い放射線量が測定されたのはこの一カ所のみで、遊具周辺は22日からフェンスで囲み、立ち入りをできなくしていた。区は専門業者に依頼し、対象物の特定や除去を行う。また、池袋保健所に窓口を設けて、公園利用者らからの健康相談を受け付けるとしている。


























東京の公園で高い放射線量 地中に何らかの発生源か

2015年4月23日21時19分 朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASH4R6QN2H4RUTIL050.html
 
東京都豊島区は23日、区立公園「池袋本町電車の見える公園」で、1時間あたり最大480マイクロシーベルトの放射線量を測定した、と発表した。福島第一原発事故で、国が避難の目安とするのは年間20ミリシーベルト。40時間余り居続けると達する計算になる。

最大値が測定されたのは、二つの滑り台が組み合わさった遊具がある地表部分。ただ、そこから数メートル離れた滑り台の先端は0・07マイクロシーベルトに下がるという。地中に何らかの発生源がある可能性が高く、同区は遊具周辺をフェンスで囲み、公園への立ち入りを当面禁止した。


同日の調査に立ち会った原子力規制庁は、「線量が高い範囲は狭く、長い時間立ち止まるような場所ではないため、普通に遊んでいる場合であれば人体に影響はない」としている。




http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00290983.html

FNNニュース

https://www.youtube.com/watch?v=2tpH7pnGr0Q

ANNニュース



放射線量:東京・池袋の公園で480マイクロシーベルト 
2時間で年間被ばく限度
毎日新聞 2015年04月24日 東京朝刊
http://mainichi.jp/shimen/news/20150424ddm041040121000c.html

東京都豊島区は23日、同区池袋本町4の区立「池袋本町電車の見える公園」で、滑り台付近の地表から最大で毎時480マイクロシーベルトの極めて高い放射線量が検出されたと発表した。国の除染基準値(0・23マイクロシーベルト)を大幅に超え、一般人の年間被ばく線量限度(1000マイクロシーベルト)に2時間強で達するレベル。何らかの放射性物質が地下に埋まっているとみられる。区は同日夜、公園を立ち入り禁止とした。

区によると、区民から20日に「放射線量の高い遊具がある」と通報があり、22日から公園を測定していた。

同公園は2013年3月に開園。これまで放射線測定をしていなかった。東武東上線の下板橋駅下りホームに隣接し、近所の人によると以前は清掃車の車庫だった。
















【豊島区HPより】
http://www.city.toshima.lg.jp/012/kuse/koho/1504231955.html

「池袋本町電車の見える公園」での高放射線量検出について


昨日4月22日(水曜日)、「池袋本町電車の見える公園」(池袋本町4-41)の遊具の一部から、区の除染基準値(毎時0.23マイクロシーベルト)を超える放射線量(最大2.53マイクロシーベルト)が検出されました。

これを受け、本日23日(木曜日)、原子力規制委員会の助言を受けながら、遊具周辺の放射線量を再度計測いたしました。
その結果、昨日最大値が検出された遊具部分の直近の地表(1か所)で、480マイクロシーベルトとさらに高い数値の放射線量が測定されました。
なお、周辺の地表の放射線量はいずれも昨日同様、基準値以下だったことから、計測地点の地中に何らかの放射性物質が存在することが考えられます。
本日の計測結果を受け、昨日設けた遊具周辺の立ち入り禁止区域について、0.1マイクロシーベルトを基準に拡大するとともに、混乱防止のため、公園への立ち入りについても当面禁止とすることといたしました。
区は、引き続き原子力規制委員会の助言を受けながら、安全性を確保しつつ、早急な除却作業に着手いたします。
また、池袋保健所に、この件に関する健康相談を受け付ける窓口を設置いたします。

相談窓口:池袋保健所健康推進課     

電話:3987-4174
相談時間:午前8時30分から午後7時まで

「池袋本町電車の見える公園」
http://www.city.toshima.lg.jp/340/shisetsu/koen/043.html

 
以前清掃車庫があったこの場所は、住宅密集地区における貴重な広場空間でした。そこで地域住民による検討会が行なわれ、まとめられた案を基につくられた公園です。

公園の中央には多目的利用ができる広いはらっぱがあり、健康遊具が配置され、その周囲を遊歩道が取り囲んでいます。こどもひろばには遊具があり、間近で電車を見ることができます。キャッチボール場はネットで囲われ、安心してボール遊びができます。


また、この場所は地域の防災拠点としての活用が望まれていました。公園内の防災ひろば

には、かまどベンチといった災害時に備えた設備があります。こどもからお年寄りまで親しめる公園です。





豊島の公園で高放射線量 2時間で年間限度
 
2015年4月24日 朝刊 東京新聞
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015042402000131.html

東京都豊島区は二十三日、区立池袋本町電車の見える公園(池袋本町四)内の地表で、毎時四八〇マイクロシーベルトの放射線量を測定したと発表した。除染を行う基準値の約二千倍の線量にあたり、区は公園を立ち入り禁止にした。地中に何らかの放射性物質が埋まっているとみて、専門業者に委託して調べる。
 
この場所に二時間いると、一般人が年間に浴びてよい放射線の許容量とほぼ同じ量の被ばくをすることになる。区は、区民向けの相談窓口=電03(3987)4174=を設置した。
 
区によると、四八〇マイクロシーベルトを記録したのは、すべり台が二つ連なった複合遊具近くの地表。すべり台の階段でも、除染の基準値の約十倍にあたる二・五三マイクロシーベルトを記録した。公園内の他の遊具に異常はなかった。
 
二十日に区民から「放射線量が高い場所がある」と通報があり、区が二十三日午後、測定機を約一分間地面に接触させて測った。
 
公園は区が二〇一一年一月に都から土地を購入し、一三年三月に開園。かつては都のごみ収集車の車庫だった。都が引き渡し時に土壌を調べ、鉛を検出したため除去した。放射線物質については報告がなかったという。
 
今回、測定に立ち会った原子力規制委員会の職員は「東京電力福島第一原発の事故で出た放射性物質ではない」とみている。
 
都内では一一年、世田谷区の路上とスーパーの駐車場で、高い放射線量が計測されたケースがある。いずれも、近くの地中から放射性物質のラジウム226や試薬瓶などが見つかった。駐車場の地表では毎時一一〇マイクロシーベルトを計測した。
 
公園は東武東上線下板橋駅近くで、周囲は静かな住宅街。日中は幼児、放課後は小中学生が遊び、休みの日にはたくさんの子どもでにぎわう。
 
二歳の息子と訪れていた主婦斎木公子さん(36)は「赤ちゃんの時からはだしで遊んでいたのに…。豊島区は公園が少ないのでしっかり測定してほしい」と心配顔だった。近くの保育園関係者は「園児を連れて週に何度も遊びに来ていた場所。これからは控えなくては」と話した。


公園内の遊具付近の線量を測る区職員
東京都豊島区の「池袋本町電車の見える公園」で

























豊島区高放射線量 通報受け調査2日後
2015年4月24日 13時57分 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015042490135742.html?ref=rank

東京都豊島区の区立池袋本町電車の見える公園で、遊具近くの地表から毎時四八〇マイクロシーベルトの放射線量が検出された問題は、区民から「放射線量が高い場所がある」と通報がなければ発覚しなかった。区が測定したのは、通報から二日後。識者は「自然界にはない高いレベルだと思う。早く取り除くべきだ」と話す。
 
区によると、通報は二十日にメールで届き、その日のうちに内容を確認した。だが、公園内の遊具を測定したのは二十二日午後だった。滑り台の階段近くで毎時二・五三マイクロシーベルトを検出。国の除染の基準値(毎時〇・二三マイクロシーベルト)を超えたため、滑り台のある遊具をフェンスで囲って使用禁止とし、原子力規制委員会に助言を求めた。
 
二十三日午後、規制委の職員が立ち会って遊具周辺の地表を調べたところ、滑り台近くから毎時四八〇マイクロシーベルトが検出され、区は公園への立ち入りも禁止した。区は二十三日、記者向けに発表文を配布、ホームページで情報提供したほか、その日の夜、近隣住宅に注意喚起のちらしを投函した。
 
区環境保全課は、調査開始まで時間がかかったことについて「これまでにないケースだったので、周辺環境の確認やどう測定するかなど、さまざまな検討が必要だった」と説明。「地中に何らかの放射性物質が存在すると考えられる」としているが、公園全体の地表はまだ調べていないという。
 
調査に立ち会った規制委職員は「放射性物質の種類や、いつごろから存在していたかが分からず、人体への影響については現時点で何とも言えない」と説明。今後は「区による放射性物質の除去作業などで、必要があれば助言していく」と話す。
 
放射線の種類は二十二、二十三日の測定から、透過力が強いガンマ線と判明したが、どんな放射性物質が埋まっているのかはまだはっきりしない。公園は二〇一二年一月に都から土地を購入し、一三年三月に開園した。都のごみ収集車の車庫だったという。毎時四八〇マイクロシーベルトという数値は、そこに二時間いれば一般人の年間限度とほぼ同じ量を被ばくすることになる。地上から一メートルの高さでも同五~六マイクロシーベルトと除染基準を上回る。
 
金沢大の山本政儀教授(環境放射能)は「福島の原発事故後、低線量でも人々は敏感になっている。数値にかかわらず、早く取り除くべきだ」と指摘。「子どもが遊んでいる場所。子どもは放射線の感受性が大人より高いと言われている」と話している。
 区が設置している区民向けの相談窓口は電03(3987)4174。

◆万全の態勢で対応
 高野之夫(ゆきお)豊島区長は「区民の皆さまにご心配をおかけし、心よりおわび申し上げます。高い放射線量は検出地点が非常に限定されており、人体への影響は極めて低いと考えています。不安を解消するためにも一刻も早い除去に向けて、万全の態勢で対応してまいります」とのコメントを出した。

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