2015/03/17

【国連防災会議】「被曝したけど、結婚できるかな」 少女の悲痛な訴え



2015年3月17日 18時10分 産経新聞
http://news.livedoor.com/article/detail/9899202/

災害に伴い、10代の少女や若い女性が直面するさまざまな悩みや危険、必要な支援などについて考える公開シンポジウム「ガールズ防災会議」が17日、仙台市で開かれた。
同市が主催し、東日本大震災や海外の災害における課題や、復興への参画を、支援団体のメンバーらが報告した。
国際家族計画連盟(IPPF)のマネジャーでマレーシア人の医師、スバトラ・ジャヤラジさん(32)は「災害時には、衣食住の陰で少女への支援が後回しにされがちだが、絶対に不可欠だ」と訴える。

災害が起きると、少女は避難所でのプライバシーの侵害や性的暴行などの危険にさらされる。海外では、望まない妊娠やエイズウイルス(HIV)感染などが問題という。非政府組織(NGO)「ジョイセフ」(東京)によると、東日本大震災でも、避難所によりプライバシー保護の程度に差があった。不十分な場所では、更衣室の仕切りの上からのぞかれたことも。扉の部分にポリ袋を貼っただけの危険な簡易トイレもあった。

災害ボランティアセンター「女子の暮らしの研究所」の研究員で福島県南相馬市出身の林崎知実さん(23)によると、福島の少女には「被曝(ひばく)したけれど、結婚できるのかな」「避難をするしないで彼氏とけんか」など、家族にも友人にも話せない悩みがたくさんあった。だが、少女の抱える悩みは大人には見えにくい。大震災では、女性に対しての相談窓口が早期に開設されたが相談者は30、40代が圧倒的に多かったという。

カンボジアから参加したイェン・ソフューンさん(20)は「女の子を防災活動に巻き込む必要がある」と訴える。同国北西部で子供による地域・学校防災を進める子供議会の議長を務め、少年少女の視点を防災に取り込む必要を訴えた経験を持つ。「女の子は何でもできる」と笑顔でガッツポーズしてみせると、会場から大きな拍手が上がった。



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