2015/02/06

福島/マダラ初水揚げ 相馬双葉漁協が試験操業

[生産者の皆さんの喜びはいかほどかと思います。消費者としても、マダラは冬の鍋に欠かせない魚でした。しかし、残念ながら放射性物質を取りこみやすく、基準値より相当低いとはいえ、北海道水揚げのものでもセシウム汚染が報告されているくらいです。まして、福島県沖のマダラですから、きちんと厳しい測定下限値で測定し、公表して出荷しない限り、子どもたちに安心して与えられるものにはならないでしょう。そういった対応がなされないまま、福島沖のマダラも市場に出るとなれば、水揚げ港が確実なものを求めるか、国産のマダラを避けるという選択をせざるを得なくなるわけです。これは風評被害ではなく、子どもたちへの実害を避けるための苦しい選択なのです。何度も書いていることですが、風評被害に対して「安全」を謳いリスクコミュニケーションに予算をさくのではなく、「厳しい測定→きちんと公表→わかりやすく明示」という方向へ努力して欲しいです。 子ども全国ネット]


マダラ初水揚げ 相馬双葉漁協が試験操業
2015/02/06 福島民報より
http://www.minpo.jp/news/detail/2015020620802
 相馬双葉漁協が取り組んでいる沖合底引き網漁の試験操業で、冬場の主力魚種の一つであるマダラが5日、初めて水揚げされた。
 底引き船21隻が沖合で操業し、相馬市の松川浦漁港に水揚げした。船上で大きさに応じて選別し、発泡スチロールの箱詰やたる入りの状態で陸に揚げた。放射性物質のサンプル検査を経て北陸方面など県内外に出荷される。
 漁獲対象は徐々に拡大しており、マダラで58魚種目。この日の底引き網漁の水揚げは16魚種、約9740キロで、このうちマダラは約5255キロだった。佐藤弘行組合長は「冬場の代表格で漁獲量が期待できるマダラが加わり、漁業者に張り合いが出る。今後も試験操業の実績を積み重ねていきたい」と語った。




原発事故後初マダラ水揚げ・松川浦漁港

2015年02月06日(金)河北新報より
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201502/20150206_65004.html

 東京電力福島第1原発事故に伴う福島県沖の試験操業で、新たな対象魚種となったマダラが5日、相馬市の松川浦漁港に事故後、初めて水揚げされた。
 相馬双葉漁協(相馬市)所属の底引き船21隻が出漁。昼すぎに相馬市沖約40キロの漁場から戻り、生きのいいマダラ約5.2トンを水揚げした。
 マダラは冬季の主力魚種。高値が付く時期は過ぎたが、大きなものは1匹6キロほどあった。底引き船船主の高橋通さん(59)は「今まで網に入っても海に戻していた。水揚げできてうれしい」と話した。
 箱詰めされたマダラは放射性物質のサンプル検査を経て県内外に出荷される。
 原発事故前の2010年のマダラの漁獲量は県内で約1300トン、水揚げ金額は約2億9400万円。うち同漁協では約900トン、約2億3500万円あった。


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