2015/02/05

【福井】敦賀19小中で線量測定◇市と福大研究所 子どもらに判断力を

[福井は原発立地県でもあるので、切実に求められる学習ではあります。とにかく測定することで、雨の日には自然放射線の影響で線量があがることや、事故直後の雨には気をつけることがわかるだけでも重要だとは思います。そこで、自然放射線と、人工放射線のちがいやその影響のちがいを語らないと、肝心なことは伝わらないのですが、どこまで学習しているでしょうか。 子ども全国ネット]

2015年02月05日 読売新聞より
http://www.yomiuri.co.jp/local/fukui/news/20150204-OYTNT50088.html?from=ycont_top_txt


 敦賀市は、福井大付属国際原子力工学研究所(敦賀市鉄輪町)と連携し、市内の全小中学校で放射線量を測り、測定値を教育などに活用する取り組みを始めた。福島第一原発事故を契機に、放射線が及ぼす健康への影響に関心が高まる中、危険性を客観的に判断できる尺度を子どもらに身につけてもらうため。関係者は「万が一、原発事故が起きても、冷静に対処できるよう教育に活用してほしい」としている。

 市と同研究所は昨年12月から、市内の全公立小中学校計19校の職員室などに線量計を置いて測定を始めた。集計されたデータは今後、インターネットなどを通じて、各校の担当者らで共有できるようにする。

 日々の数値の変化や学校間での違いに着目することで、学校の周辺環境や線量計の設置位置、その日の気象条件などによっても放射線量が異なることなどを学ぶことができるという。

 4日には同研究所で小中学校の教頭らを対象にした説明会を開催。集計や分析を担当する安田仲宏教授(原子力防災学)は「雨の日は放射性物質が雨粒と一緒に落ちるため、数値が高くなる傾向にある。原発事故時には雨天下での避難は得策でないことを学ぶ防災教育にもつながる」などと意義を説明した。

 市立松原小の小林俊則教頭は「教員側も勉強が必要。画像を使うなど小学生に、どう分かりやすく説明できるかを考えないといけない」と話していた。

 安田教授は「平常時の値を知ることで、すぐ異常に気づくことができるようになるはず。原発事故などの際にも冷静に行動できるようになるきっかけになれば」としている。


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