2014/10/10

放射能汚染、除去表土を埋め戻す 小中校内基準以下 横浜市が一転、公表へ /神奈川


 福島第1原発事故後、横浜市立小中学校20校が除去した放射能汚染を伴う表土について、一部の小学校が基準を下回った土を校内に埋め戻していたことが分かった。処理の方針や時期を保護者らに報告しなかったことが市議会で批判され、市は「健康上安全とはいえ、丁寧な説明が必要だった」などとして、今後公表することを決めた。

 市は、地表から1センチで毎時0・59マイクロシーベルトの市の基準を上回った市立13小学校、7中学校の表土計1790リットルをポリ袋に入れ、各校の倉庫などで保管してきた。昨年12月、市放射線対策本部が全校での埋め戻しの方針を決定。基準未満の土は敷地内に埋め戻して10センチの土で覆い、基準以上の場合は水が入らないよう容器に入れて深さ30センチ以上の地中に保管し、埋めた場所が分かるよう掲示板などを設置することにした。

 これに伴い、基準未満の11小中学校のうち4校が今年9月末までに、保護者や地域住民には知らせず50リットルを埋め戻した。市も対策本部の方針を発表しておらず、1日の市議会決算特別委員会でこうした対応が問題視された。

 林文子市長は8日の会見で、「安全で心配はない」としつつも、「これまでの経緯を考えれば、事前にお知らせすべきで、申し訳なかった」として公表する考えを示した。今後、ホームページなどで埋め戻し予定の小学校や保育所などを明らかにするという。

http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20141010ddlk14040372000c.html
毎日新聞 
2014年10月10日 地方版

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