2011/09/08

9/11,12 福島で開催の国際会議に連盟で公開質問状を出します。

9/11.12に福島で放射線不安を払拭するための提言を取りまとめる国際会議が開催されます。

http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/08/post_1748.html

この会議に対して非常に憂慮しております。

加する学者たちは、UNSCEAR,WHO,IAEA,ICRPらはチェルノブイリで起こった、
低線量被ばくによる健康被害を隠ぺいを行っていった関係者です。
今回もまた同じことをするのではないかと大変憂慮しています。
彼らが行っている・行ってきた戦略はチェルノブイリ事故後に行われたものとほとんど同じです。

今回のシンポジウムの主な目的は、福島県で進められている県民健康管理調査を外部評価してもらい、
国際機関とその学者たちに権威づけしてもらおうということだとも考えられます。

9月24日の県民健康管理調査検討委員会の資料では、現時点での予想される
外部および内部被ばく線量を考慮すると極めて健康影響については少ないと考えられるとあり、
あらかじめ”答えありき”で進める調査です。

この会議に対して福島の市民放射線測定所を始め、子ども全国ネットも連盟で公開質問状を出します。

公開質問状に連盟される団体は子ども全国ネットのinfoまでご連絡下さい。

またこの会議についての情報を拡散頂き、このような会議が開催され、
現在の福島で起こっている安全宣言ともとれる動きに対して、
私たちがどう声をあげていくか考えていかなければいけません。


以下

<国際会議 開催要項>

■国際専門家会議

「放射線と健康リスク―世界の英知を結集して福島を考える」

International Expert Symposium in Fukushima-— Radiation and Health Risks

会議の目的
日本財団は、
笹川記念保健協力財団と協力し、
1991 年より 10 年間チェルノブイリ事故に汚染された地域に
住む約 20 万人の児童の検診を実施し、WHO,IAEA など世界にこの検診の科学的データに基づく情報を提供
し、高く評価されています。この経験をもとに、福島原発事故による放射線被ばくの健康への影響につい
て、世界の英知を集め、科学的な検討を行うためにこのたび下記の要領で国際専門家会議を開催いたしま
す。この会議は、福島県民の健康リスク問題を正しく評価し、今後予定される県民健康管理調査事業を支
援すると同時に、新たな国際放射線安全防護に資する方策を考え、福島の復興に資することを目的として
います。

セッションテーマ
(1) 福島の現状:緊急被ばく医療対応と国内放射線保護安全規制
(2) 放射線被ばくによる健康影響:低線量被ばくと健康、緊急被ばく医療の課題
(3) 汚染地域における放射線量及び線量測定
(4) 放射線生物学と放射線安全防護学:基礎と疫学、分子疫学
(5) チェルノブイリ原発事故の教訓から学ぶ
(6) 放射線安全と健康リスクに関するガイドライン
(7) 今後の放射線健康リスク対応に関する提言

2011 年 9 月 11 日(日)、12 日(月)

福島県立医科大学

公益財団法人 日本財団

国際放射線防護委員会
笹川記念保健協力財団
福島県医師会(予定)
福島県立医科大学
放射線医学総合研究所(予定)

後援(予定): 内閣府、外務省、文科省、厚労省、経産省、国交省、環境省、福島県

組織委員会:笹川 陽平(委員長・日本財団会長)
紀伊國 献三(笹川記念保健協力財団理事長)
菊地 臣一(福島県立医科大学理事長兼学長)
丹羽 太貫(京都大学名誉教授)
山下 俊一(福島県立医科大学副学長、長崎大学教授)
David Heymann (英国グローバル・ヘルス・セキュリティー・センター長)
Fred Mettler, Jr. (国際連合放射線影響調査科学委員会米国代表)

会議場 (福島市光が丘 1 番地)

国際専門家会議

「放射線と健康リスク―世界の英知を結集して福島を考える」

2011 年 9 月 11 日―12 日

会議の背景と目的

2011 年 3 月 11 日に発災した東日本大震災に引き続いて起こった、
東京電力福島第一原子力発電所事故は、

今日に至るまで未だ収束していません。この間、緊急被ばく医療対応についての諸課題が明白となり、同

時に放射能環境汚染の中で困難な生活を余儀なくされている福島県住民の不安と不信は募るばかりです。

現在の状況は、放射線安全防護に関する情報の錯綜による社会混乱を起こしているばかりか、地域コミュ

ニティー崩壊の危機をも内包し、福島県の復興を困難なものにしかねません。国際的にも福島原発事故の

実態とその放射線被害に関して日本から発信される情報は限られており、さらなる情報の開示が求められ

そしてこの未曽有の原発事故から5ヶ月目を迎え、拡大した放射能環境汚染の中で、発電所近隣地域に

居住していた避難民は塗炭の生活を余儀なくされ、また同時に、福島県内、県外を問わず、放射能汚染が

心配される地域で子供を持つ家庭の親たちの心労には想像を絶するものがあります。発信源によって異な

る報道内容が流れるという情報災害も加わる中で、科学的知見に基づく放射線健康影響について、正しく

情報を発信し伝達する取組みが不可欠であります。

そこで、このたび、現在まで、放射線災害医療の学際的研究を重ねてきた世界の英知を集め、福島の現

状を正しく掌握し、原発事故への健康リスク面からの対応を協議する場を設定することといたしました。

世界の専門家からの適切な勧告を受け、放射線健康リスクに係る正しい情報とリスク認知のあり方を、福

島のみならず世界へ発信することを目的として、日本財団主催による「放射線と健康リスク」の国際専門

家会議を来る9月11日、12日の両日、福島県立医科大学で開催いたします。

30名に及ぶ外国人招聘者は、いずれも国連科学委員会や国際放射線防護委員会、国際原子力委員会、

世界保健機関、さらに欧米旧ソ連からの各専門分野を代表する最前線の研究者です。今後の福島の復興・復

活のためには、本会議での議論はきわめて重要であり、これを踏まえて、今後予定される福島県民健康管

理調査事業を支援すると同時に、新たな国際放射線安全防護策に生かしていく予定です。

国際専門家会議:放射線と健康リスク

2011 年 9 月 11 日-12 日 (於:福島県)

於:福島県立医科大学

受付
シンポジウム開会
司会:笹川記念保健協力財団 紀伊國献三
英国王立国際問題研究所 デイヴィッド・ヘイマン
挨拶:日本財団 笹川陽平
世界保健機関環境保健部 エミリー・ファン・デベンター
福島県立医科大学 菊池臣一

基調講演
放射線医学総合研究所 明石真言
テーマ:福島原子力発電所事故とその影響
国際放射線防護委員会 アベル・ゴンザレス
テーマ:福島原子力発電所事故に関する国連科学委員会からの提言

セッション 1:福島の現状
座長
:福島県立医科大学 竹之下誠一
東京大学 前川和彦
講演者:日本原子力研究開発機構 本間俊充
テーマ:放射能拡散予測地図と放射線量
広島大学原爆放射線医科学研究所 神谷研二
テーマ:福島の現場における科学と社会価値
放射線医学総合研究所放射線防護研究センター
テーマ:内部被ばくの影響

セッション 2:放射線被ばくによる健康影響:低線量被ばくと健康、緊急被ばく医療
の課題と今後
座長
:放射線医学総合研究所 米倉義晴
英国保健保護局 ティモシー・ウォーカー
講演者:ニューメキシコ大学 フレッド・メトラー
テーマ:医療用放射線リスク
ブレーメン大学 ハーヨ・ツェーブ
テーマ:航空乗組員の疫学的調査~宇宙による低線量被曝
ワシントン大学 スコット・デービス
テーマ:原発事故における低線量健康リスク
アメリカ国立癌研究所 ノーマン・コールマン
テーマ:放射性事故に係る緊急時対応
国際放射線防護委員会 ジョン・ボイス
テーマ:低線量被ばくの放射線疫学

セッション 3a:汚染地域における放射線量及び線量測定、
座長 : 放射線影響研究所 大久保利晃
ドイツ連邦放射線防護庁 ウォルフガング・ヴァイス
講演者:国際放射線防護委員会 ハンス・メンツェル
テーマ:放射線防護とリスク評価における放射線関連の諸量
パシフィック・ノースウェスト国立研究所 ブルース・ネピア
テーマ:内部放射線量と放射性廃棄物
アメリカ国立癌研究所 アンドレ・ブーヴィル
テーマ:チェルノブイリ原発事故と核実験によるフォールアウト~線量測定と対策と疫学
と~

セッション 3b:放射線生物学と放射線防護学/安全:基礎と疫学と分子疫学
座長 : 放射線影響研究所 大久保利晃
ドイツ連邦放射線防護庁 ウォルフガング・ヴァイス
講演者:京都大学 丹羽太貫
テーマ:幹細胞の視点からみた低線量率発がんリスク
放射線影響研究所 児玉和紀
テーマ:被爆者疫学
第 1 日目終了

於:福島県立医科大学

セッション 4:チェルノブイリ原発事故の教訓から学ぶ
座長
:アメリカ国立癌研究所チェルノブイリ研究班長 馬渕清彦
イリノイ大学シカゴ校 アーサー・シュナイダー
講演者:医学放射線研究所 ヴィクトル・イワノフ
テーマ:チェルノブイリ原発事故の健康リスク
ウクライナ医学アカデミー ヴァディム・チュマック
テーマ:チェルノブイリ原発事故における線量推定
ウクライナ内分泌研究所 ニコライ・トロンコ
テーマ:チェルノブイリ原発事故後のウクライナにおける甲状腺癌~ウ
クライナ・アメリカ甲状腺事業の枠組み~
ニューヨーク州立大学ストーニブルック校 エヴェリン・ブロメット
テーマ:放射線事故の心理学と社会的受容
インペリアル・カレッジ・ロンドン ジェラルディン・A.・トーマス
テーマ:チェルノブィル組織バンク

セッション 5:放射線安全と健康リスクに関するガイドライン
座長 : 環境科学技術研究所 嶋昭紘
国際放射線防護委員会 クリストファー・クレメント
講演者:英国健康保護局 ジョン・クーパー
テーマ:放射線防護の原則
マンチェスター大学 リチャード・ウェークフォード
テーマ:緊急時におけるリスク推定と放射線防護
国際放射線防護委員会 ジャック・ルシャード
テーマ:放射能汚染地域長期在住者の防護~ICRP Publication 111 から
の提言~
大分県看護科学大学 甲斐倫明
テーマ:福島原子力発電所事故における放射線防護学

セッション 6:総括
議長
:国際放射線防護委員会 アベル・ゴンザレス
福島県立医科大学/長崎大学 山下俊一
コメンテーター:国際放射線防護委員会 ジャイ・キ・リー
ドイツ連邦放射線防護庁 ウォルフガング・ヴァイス
国際原子力機関 イゴール・グセフ
国際原子力機関 ジャン・ウォンデルゲム
世界保健機関 エミリー・ファン・デベンター
討議
セッション 6(続き):総括
討議(続き)
勧告
閉会式
司会:笹川記念保健協力財団 紀伊國献三
英国王立国際問題研究所 デイヴィッド・ヘイマン
記者会見

終了

 

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